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*くじびきアンバランス [#v3403d17]

第12話「ゆめをかなえてみよう。9点」 

*放送日 [#o9c110b5]

2006年12月23日(tvk)

*あらすじ [#ke601c42]

千尋が生徒会長就任を辞退すると聞いた時乃は落ち込んでいた。そんな時、時乃は生徒会室にいる律子を訪ねる。律子と二人っきりで話す時乃。時乃は、千尋が好きなのは律子で、落ち込んだ千尋を助けられるのは律子しかいない。だから、笑っていない千尋を見るのは嫌だから、千尋を助けてあげてと懇願する。そんな律子は、千尋ちゃんは強いから大丈夫だと語り時乃を家に帰すのだった。律子は時乃と別れると如月家へ向かう。そこで、香澄に真剣での勝負を挑んだ。香澄は容赦なく律子めがけて刀を振り律子の顔に刃が突き刺さろうとした瞬間、微動だにしない律子を切り伏せることはできなかった。香澄は無意識的に律子に頼っていたのだった。 

千尋は走っていた。千尋の行き着いた先には律子が待っていた。立橋院生徒会長の証であるヘルメットを脱いでいる律子。律子は自分が久しぶりの「りっちゃん」だと千尋に語る。そんな千尋は安心し、そして律子に生徒会長になるために誰かを巻き沿いにしてはいけないから辞退すると、その胸中を語る。律子から言い出し二人は手をつなぐと、いままでの律子が思ってきたこと、がんばってきたこと、そして留学すること、最後に立橋院の生徒会長になってと千尋に語るのだった。 

次の日、生徒会全権の委譲式。律子の姿は学院にはなかった。千尋は律子が言っていた「千尋ちゃんがまもってくれる。時乃ちゃんが笑ってくれる」そんな言葉を思い出していた。そして、戴冠の時がやってきた。時期生徒会だった、榎本千尋、秋山時乃、上石神井蓮子、朝霧小雪はめでたく立橋院生徒会に就任した。全校生徒の前で就任の挨拶、祝いの白い鳩の糞が千尋の靴めがけて落ちてきたのだった。 
 
*感想 [#of58b73e]

おもしろかった。かなりおもしろかった。 
この作品は、シナリオの良さと演出の高さが抜群によかった。 
全体的に通してみても、2006年に放送されたアニメの中でも秀作の部類に入る。 

今回の見所は、やっぱり律子ではないだろうか。 
今まで語られることがなかった、千尋達の幼なじみである「りっちゃん」という立場から語られた、律子の心中だ。 

律子は、立橋院生徒会長の証であるヘルメットを脱いだ。 

それは生徒会の世代交代という意味と、千尋の「りっちゃん」になるという意味での2種類の意味に取ることができる。 
これは、シナリオと演出の巧妙さを感じるなぁ。 

そして、ラブコメという意味では律子は退いた。 
このへんはいろいろな解釈の仕方はあると思うが、千尋を思う気持ちで退いたとも考えられるし、幼なじみという関係を壊したくないという意味でも退いたと考えられるし。婚約も無期延期だし。千尋を遠くから思うという意味では律子の恋愛感情はきえていないととれるわけだし。 

そして、時乃と千尋がうまくいったかというと。。。そうでもない。 
律子が千尋に言った「時乃ちゃんと生徒会になって」この言葉で 
それもまたうやむやにされた。 

うまいなぁ本当にうまくすべてのラブコメ要素をうやむやにした。 
この作品はやっぱりビターだ。 
結末にもかなり納得している。 

さて、声優の話に移ろう。 
これもまた、律子役の小清水亜美さんだ。 
今まで低い声だった律子も、今回千尋の前にきて高い声に変わった。 

低い声の時は、立橋院生徒会長としての責任が律子の頭にはのしかかっている。 
だから、責任感があるしっかりした低い声で演じていた。 
そして千尋と話すシーンでは、律子は、千尋の前では一人の女の子だ。今度は声色を変えて小清水さんらしい高い声だ。 
もう、このギャップにかなり萌えている俺。 
小清水さんの演技力の高さがかなり光っていた回だった。 

そして、もう一つ。声優の演技といえば、野中藍さんも良かった。 
時乃がヨウカンを丸ごと一個くわえて、律子に千尋のことを訴えるシーンだ。 
このシーンの時乃は、本当にヨウカンを食べながら話しているように聞こえる。なかなか素晴らしい演技だなぁと思いながら聞いていた。 

くじアン全体にいえることだが、脚本の台詞回しもうまい。 
特に今回うまかったのは小雪の台詞にある 

「千尋お兄ちゃん、やめるのをやめてくれないかな」 

これはうまい。小雪の思いがすべてにつまった台詞だ。 
この台詞一つで丁寧に作品が作られていることを感じさせると思う。 

と、このような感じで、かなりべた褒めの状態だが、悪い点は無かったかというと 
実はある。 
シナリオ的に、誘拐と時期生徒会メンバーの誰かを捜すという話が 
全体的に多かったかなと思われる。 
私的にはもうすこし、誘拐と捜索の反復よりも、ほかの展開を期待していた。 

このような点はあるものの、第4話と第8話の千尋と律子の関係を表現する回でのシナリオの良さ、演出の高さはかなりのものと思われる。 

良い最終回だった。

*コメント [#d66f3864]

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