あらすじ
感想
健気なあゆ
辛いときに一緒にいてくれる存在。
あゆはきっと祐一の事を見守るしかできない。元気がない時や、辛いときに、そっと手をさしのべてくれる存在は本当に貴重だ。
その時すぐには、目の前のことに集中しているから気がつかないことが多いのだけれど、後から気がついてみると、そっと支えてくれる。
何かあったのかと心配するあゆ。帰りを待ってくれているあゆ。
雪国の噴水のように
止めたら凍ってしまう。
祐一と栞が噴水を見るシーンだが、こんな描写が上手いなぁ。
噴水も綺麗だし。
栞も、噴水と同じように足を止めたら、消えてしまうのだろうか。
儚げな栞。。。
そんなことを考えながら見ていた。
お兄ちゃん
なんつー破壊力抜群の台詞だ。。
栞みたいな妹が欲しい俺。ヤバイテラモエ。。
恋愛ゲーム
このKanon、恋愛ゲームが原作だ。
当たり前のことを言っているが、注目すべき点は「恋愛」。
今更ながらに気がついてきたが、本当のヒロインは、やはりあゆなのだと思う。
というのも、
祐一と真琴の関係は、人と動物。言葉は悪いけど。
展開されたシナリオからは「家族としての愛」という関係に見えたし。
それを表現しているようにも見えた。
次に、祐一と舞。この二人は、昔一緒に遊んだ幼なじみとして、友達としての好き、「友愛」に見えた。佐祐理とも、そのような関係なのだと思われる。
さて、今回の栞のシナリオなのだが、栞はきっと祐一のことを「兄」として好きなのだと思う。今回のシナリオからも祐一にお兄ちゃんになってほしい。というのはそういうことだと思う。そして、それ以上に姉の香里のことが好きなんだなぁと言うのが台詞から感じ取れる。
次に、まだ展開されていないシナリオの名雪。彼女と祐一の関係は「いとこ」という関係だ。
そうすると、たぶんなのだが本当に「恋愛」として、表現されるのは、あゆなのではないかと思うのだ。
ゲームでは、それぞれのヒロインが独立したシナリオを持っているので、もし、アニメ化して一つの時系列上に並べなければいけないときに時系列が曖昧になる問題が出る。
つまり、ゲームではどのヒロインと恋人になろうと、他のヒロインのシナリオで遊ぶときは恋人になったヒロインの事を主人公は忘れなければならない。
具体的な例でだすと、ゲームで一番最初に舞のシナリオをプレイした。
そこで、主人公祐一と舞は恋人同士の関係になってハッピーエンドを迎えた。でも、そこから新しく栞のシナリオをプレーするときに、栞のシナリオで舞が出てきても、祐一と舞との関係は「恋人」ではない。
栞というヒロインがいるためだ。
これはゲームシステム上、仕方のないことだし、それぞれのヒロイン毎にシナリオが独立した構成になっているためだ。
さて、このアニメ版のKanonは、始まった当初、恋愛ゲームが原作のために、前述したような問題が出てくる。だから真琴編とか舞編と言ったように、それぞれのシナリオが独立した形で展開されていくのかなと私は考えていた。
でないと、誰かヒロインと祐一が「恋人」の関係になったとき、ハーレム展開になって、それぞれのエピソードの感動が薄れていくと思っていた。
しかし、実際は違っていた。時系列がしっかりしているのだ。
恋愛ゲームを一つの時系列上に並べた時の問題点を上手く解決しながら並べていって、かつ見せるシーンは見せ面白くて矛盾がない。
なかなかというか、これはかなりすごいことだと思う。
ただ、そのような構成にしたため、祐一に「これだけ、いろいろあったんだから、とりあえず昔のことを全部思い出せよ」と言うような元もこうもないようなことは多少は思う(^^;
このような理由から、あゆがきっと「恋愛」として描かれるヒロインなんだなぁと思っている。
今回の栞のシナリオに関して言えば、祐一との恋愛というよりはたぶん方向性が姉妹愛の方に行くと思うのだが、、、、はずれてるかもしれない。。(^^;
Kanonが始まる前に、こんな感じのストーリーを組み立てるときの問題点なんかを前々から漠然と考えていて、日記で書こうと思っていたのだけれどすっかり書くのを忘れていた。
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