Top > まなびストレート! > 第12話「桜色の未来達」

放送日

2007年03月25日(テレビ東京)

あらすじ

私は電車の窓から顔をだして、まなびちゃん達がいる聖桜学園の方へ大きな声で心から叫びました。

バイバイって。

☆ ☆ ☆

その日、私は急いでいました。むっちーからの電話に答えながら、学校に向かっています。急いでいるので、近くの公園を通って近道していこうと思いました。むっちーはいいから走ると私を急がせます。
そんな急いで走っている私に「ねぇ」と声をかけてくれた女の子がいました。女の子は、元気いっぱい。陸橋の上から公園にいる私の目の前に飛び降りてきます。その子の正体はまなびちゃんでした。このどこかで見たことがある光景を見て私は笑ってしまいました。

学校について生徒会室に行ってみると、次期生徒会が何かやっていました。私たちを送る会を開いてくれるみたいだけれど、すぐに生徒会室から追い出されてしまいました。

西暦2037年3月10日 聖桜生徒会元書記稲森光香、記す

第82回聖桜学園卒業式。天気快晴。
絶好の卒業式日和です。

聖桜学園は何も変わっていません。経営的には愛光学園に吸収されたものの鏡子さんの計らいにより、新制服や学校名の変更などは取りやめになりました。なんでも、あの学園祭の後鏡子さんから直接申し出があったそうで、みんな相変わらずのんびりで、日がな1日マンガを読んだり、お話ししたり、お菓子食べたり、なんにも変わっていません。

みんなの卒業後の進路は、桃ちゃんが東京デジタルジャーナリスト専門学校に行ってジャーナリストになるための勉強をするそうです。むっちーは、ソフトの実業団チームに入って夢はオリンピックを目指すみたい。芽衣ちゃんは、多佳子さんと一緒の大学を受験して、そこに合格。この春からは二人とも大学生です。

私とまなびちゃんは・・・

それは、雪のふるしきるクリスマスイブのことでした。生徒会室でいつものように、みんなで話をしていると、学校を卒業した後の話になります。みんな一通り話した後、まなびちゃんが言いました。

フリーターになるって。

みんな、まなびちゃんの将来に驚いていました。せっかく高校を卒業するのに今更フリーターというのもなんだか変なお話です。でも、まなびちゃんにしてみれば、今更でもなんでもなく学生は全力で経験したから、今度は全力で働いてみたい。そう言っていました。まなびちゃんらしいと言えばそうかもしれません。そんなところへ、桃ちゃんがクリスマスケーキをもってやってきます。何となく私の進路をみんなに言いそびれていました。桃ちゃんのケーキは有名ブランドのケーキで、ソル・スティッチ・ア・ドモンのケーキだって芽衣ちゃんが言っていました。そう、桃ちゃんの家はすっごいお金持ちで、実はすごいお嬢様だったみたいです。まなびちゃんが横で驚いていると、むっちーが、卒業したらどうするか聞いて来ました。

アメリカ

私が一言それだけを言うと、みんな驚いて聞いてきます。だから私は、みんなの前でちゃんと言いました。アメリカに行こうと思うんだって。

☆ ☆ ☆

満開に咲く桜の木の下で、まなびちゃんにパスポートを見せながら、まなびちゃんとお話ししました。知らない場所で自分に何が出来るのかを試してみる。きらきらわくわくを1から探してみたいというのが、私のやってみたいこと。まなびちゃんは、そんな私を応援してくれます。聖桜学園は何も変わっていないけれど、私はちょっとだけ変わろうと思います。

卒業式が終ると、むっちーが2年生や1年生に囲まれていました。みんなむっちーの制服のボタンがねらいみたい。むっちーは後輩の下級生からすごく人気があります。そんなむっちーをみながら、私たちも記念写真を撮ったりしていました。そして、みんなで壊れてしまった生徒会室の前のテラスにいすを持ち寄って集まり、反省会を行います。

まなびちゃんの第82期聖桜生徒会反省会をおこないますという開催宣言のもと反省会が始まりました。いきなりまなびちゃんにむっちーが指名されてこまるむっちーでしたが、考えている間に桃ちゃん。といった感じで、どんどんすすみます。まなびちゃんの反省は、みんなに一杯迷惑をかけちゃったことみたい。でも、すごく楽しかった。まなびちゃんは、これからもまーっすぐGOで行くみたい。すごくまなびちゃんらしいや。そして最後に私の番になりました。

私の反省は、自分から動くことが出来なかったこと。生徒会に一番長くいるのは私なのに、いつも引っ張ってもらって。後からついて行くだけだったようなきがするんだ。だから、

そこまで言うと私は、涙が出てきました。泣くつもり無かったのに。無くつもりなんて無かったのに。

いつもみんなに引っ張ってもらって、あとからついて行くだけだった。だからアメリカに留学して、自分でキラキラわくわくを見つけられるようになろうって。でもやだよ。これでおしまいなんてやだ。これで終わりなんて、もっと学校にいたいよ。もっとみんなといたいよ。わたし、わたしやっぱりアメリカに行くの・・・ここまで言いかけると、まなびちゃんがそれ以上言っちゃダメって首を横に振ります。
そしてまなびちゃんは言いました。
「いかなきゃ、いかなくちゃ、どこにいたって、どんなに離れていたって一緒だよ。私たちは。ずっと。おわりじゃないよ。はじまりなんだ。だからいかなくちゃ」そうまなびちゃんが言い終えると私はまなびちゃんの胸で泣いていました。そんなまなびちゃんは、私のことをギュッと抱きしめてくれます。思えば私はいつもまなびちゃんの胸で泣いていました。

私たちはずっと一緒、口で言うのは簡単だけど、やっぱり怖い。でも私信じてみるよ。ずっと一緒だって。今までのことを思い出せば信じられる。だから待ってて。キラキラとわくわく、いっぱい見つけて帰ってくるからね!

そして、私がアメリカへ出発する日がやってきました。
空港で出国手続きを終えて、みんなにも心の中で「いってくるね」と声をかけます。搭乗ゲートへ行こうとすると、急にこれからの不安に押しつぶされて、立ち止まってしまいます。その時でした。私の後ろから呼ぶ声がしました。最初は桃ちゃん、そして芽衣ちゃん、むっちー、最後にまなびちゃん。私は後ろを振り返ると、そこにはみんなが息を切らせて立っていました。そして、無言のまっすぐGOのポーズです。

みんなさよならは言いませんでした。そう、これは終わりじゃない。始まりなんだ。これから全ては、はじまる私たちの物語なんだ。そう思ったら、前へ一歩踏み出す勇気がわいてきます。

☆ ☆ ☆

私たちの物語が始まった日から1年と5ヶ月が経ちました。すごく暑い夏の日、私は日本に帰ってきました。重たくなったトランクを持ってうちの近くのバス停でバスを降ります。そこから歩いて坂道を下ると踏切が鳴り響くのが聞こえました。踏切の方に目を移すと、そこには懐かしいみんながいました。まるで、いつだったかの暑い夏の日に夢で見た光景と全く同じ。夢の続きを見ているみたいでした。私は、気がつくとみんなの方に駈けだしていました。

そして、私たちは、桃ちゃん家の会社が発明した1日で消えるスプレーを持って、聖桜学園に忍び込みました。こんなメッセージを残して。

「Do you enjoy your happy life?」
「まっすぐGO!!」
「第82期聖桜生徒会」

感想

・第1話と同じシチュエーション

遅刻しそうなみかん。近道するみかん。そして、まなびと出会った場所でのみかん。すべて第1話で、まなびとみかんが出会ったときの演出的なリフレインだった。いいね。かなりいいね。
というのも、みかんはまなびがきっかけで変わろうと思った。
まなびとの出会いは、運命的な出会いだった。それを最終回でリフレインするというのは、にくい演出だ。

むっちーモテモテ。

むっちー先輩。むつきお姉様。黄薔薇さま。ロサ・フェティダ。
いろいろ呼び名はあるけれど、むっちーは後輩からすごく人気が高いようだ。ということはだ。。。まなびはもしかして、「まなびお姉様」なのか?
やべぇ

でも実は男かもしれないというオチだな。。
そして、桃葉はお嬢様なのか。すげぇ変わった娘だと思っていたのだけれど、かなり意外な設定だった。

めろりんきゅー!

キラキラわくわくを1から探してみたい。

まなびの築いてきたものは、みかんや他のみんなに伝染し、今度はみかんが自分からいろいろやってみようと思い立ち、アメリカ行きを決心した。

第11話と第12話の期間が1年以上間を開けているが、みかんがアメリカ行きを決心するエピソードがない。このあたりは視聴者のご想像にお任せするという形を取っていた。
なかなか、素晴らしいカタチのオチ方だと思う。

しかも、作る気になれば、この卒業するまでの1年間を描写する事も出来るので、ある意味拡張性が高い終わり方になっていたのも、かなりいい。

芽衣の車いいなぁ

芽衣の車いいなぁ。というか芽衣かっこいいなぁ。
マニュアルの古い車を大事に運転する女の子というのはかなりいい。
そういう頭のいい理知的な女の子の乗っている車がかっこよかったりすると、私にとってかなりツボだったりする。

それぞれの未来

それぞれの未来があって、新生徒会もまなびの築いてきたものを受け継いでいっているようである。これがみていて良かった点だ。
悪い意味での伝統というのは、かなぐり捨てたいが、まなびの築いてきた「生徒達による学園」という生徒主導の流れという良い意味での伝統が代々生徒会に受け継がれていくと思うと、まなびのしたことと言うのがすごく引きたってくると思うのだ。

夢の続き

そして、卒業して1年と5ヶ月後。これが、第7話でみかんが見た夢の続きだった。みかんが、「幸せの夢をみた」といっていた。
その答えが、アメリカから帰ってきたみかんをまなび達が迎えるというのものだった。

このへんの演出もかなりにくい。
やべぇ泣きそうになってきたじゃないか。。。
第7話を見たときにこのあたりはある程度想像がついていたのだが、最終回にしかも、本当の最後のシーンで第7話でみかんがみた夢の続きだったというのは、シナリオの演出的にはかなりよかったと思う。

やられた

そして、やられたのが、今まで何気に見ていたオープニングが、まなびたちが卒業してから1年5ヶ月後の最終回のシーンだったのだ。
これは全く予想できなかった。

たしかに、芽衣ちゃんがガムをかんでいる辺りや、まなびの私服姿、桃の成長ぶりをみると違和感があって、その通りと言わざるを得なくなるのだが、まったく気がつかなかった。しかも、OPを放送したのは第2話からだったので余計分かりにくかったのだ。

しかも、全員でオープニングを合唱するなんて。。。やべぇ泣けてきた。。
泣けてくるのには2つの意味がある。

1つめは、サブタイ通りの桜色の未来達という意味で、ストーリーと直結した歌詞をみんなが合唱したこと。まなび達には素敵な未来があって、それをそれぞれが自分の手で掴んだこと。まさにハッピーライフだ。

そして、もう一つ目は、この曲は、亡くなってしまった岡崎律子さんの曲なのだ。この曲が、林原めぐみさんというベテランの声優さん以外にも、若い声優である、堀江由依さんや、野中藍さん、井上麻里奈さん、平野綾さん、そして一番若い、藤田咲さん。岡崎さんの曲はもう聴けないのだけれど、岡崎さんの思いが、きっとこの若手の声優さんたちにも受け継がれて、歌い手がいると思うと、なんだか涙が出てきてしまう。

岡崎律子ファンにとっては、こうして思いを受け継いで歌ってくれる方達がいるというのは本当に嬉しいものだ。

全体的に

かなり良かった最終回。
これまで、みんなに引っ張って来てもらったみかんが、自分の未来を決めてそれに向かって歩き出すというシナリオがすごく良かったと思う。そして、まなびが残した思いも次期生徒会へと引き継がれ、最終的に卒業後にみんなでまた再会する。文化祭を開催するという一つの目的に寄り添ったかたちで培った友情は、生涯変わることがないという。まさに、テーマである「トモダチからナカマへ」を最終的に上手く表現していたし、作品全体を通してみてもテーマを描ききっていたように思う。

私としては文句なしのところへオチた。そんな感じだ。

しかも、前述したように第11話とこの最終回の間には、かなり時間的にひらきがある。もし、第2期作ろうということになっても、この1年以上の期間の空いた時期を埋めるエピソードということにすれば簡単に第2期へ移行しそうな感じでもある。そう言った意味では、拡張性もあるし良かったのではないかなと思うのだ。

たとえば第2期のエピソードをやるとしたら、こんな話が作れそうである。

1 次期生徒会メンバーを集めるエピソード 
2 次期生徒会選挙のエピソード 
3 まなびたちの現生徒会から次期生徒会への引き継ぎ話 
4 次期生徒会を交えての学校行事のエピソード 
5 クリスマス、バレンタインなどのイベント系のエピソード 
6 みかんがアメリカ留学を決意するエピソード 

他にもたくさんいろいろ作れそうだ。特にまなびの思いを次世代に伝えるというエピソードは見たいなぁと思ったりもしている。
そして、6番の光香がアメリカ留学を決意するエピソードは、私が今度のプニケットで、同人小説を書いてみようと思ったときのネタだ。
まだどんなものになるかは決まっていないけれど、このネタで書こうかなぁと思っていたりしている。詳細はそのうち発表します。

第2期という事も含めて、この期間的な間は同人のような創作も含めて、やりやすいなぁと思ったのだ。

作品全体を通して

この物語を第1話から通してみると、第1話や、第2話は、まなびのキャラクターと光香のキャラクターの描写が特に多い。
この主人公二人の描写を早い段階で行うによって、特に光香の描写をふかく行うことによって、光香を主軸としたその後の展開が、描写しやすくなっているのだと思う。
そして、第3話は、むっちーや芽衣、それから桃葉の紹介程度の描写、そしてしもじーや園長先生や多佳子などの描写も行っていた。
それから、第4話から第7話までは、光香を主軸とした、芽衣とむっちーのキャラクターを深く掘り下げ、そして桃葉の存在を少しずつアピールしに入っている。この、第7話までは、本作のテーマである「トモダチからナカマへ」の中の、メンバーのみんなとトモダチになるという、とくに光香と他のメンバーとの関係性を強めるエピソードが主軸になって進む。

その後第7話から第10話は、学園祭続行が危ぶまれ、なんとか学園祭を復活させようとする方向へと話が進む。この4話で、本作のテーマである「トモダチからナカマへ」のナカマとは何だろうという部分が描写されていき、そして第11話で文化祭を迎える。この第11話の時点で、今まで描写してきた「トモダチからナカマへ」というテーマを完全に描ききったと私は思っている。その後12話で、このナカマになった者達のその後という展開だ。
全体的に見て、まなび、みかん、むっちー、めぇたん、もも。この5人のキャラそれぞれの役割やキャラクター像が、視聴者側できちんと把握出来ていたように思われる。
それは、やっぱり第3話からの光香を主軸としたメンバーのみんながトモダチになるという辺りの描写を、しっかり行っていた結果であると思う。
特に、第4話ではその後の第5話の伏線となる芽衣の過去エピソードを語りながらも、まなびを主軸として、他のメンバーとがトモダチになるというエピソードを描いていた。そして、第5話では、逆に今度は光香と芽衣が、第6話では、光香とむっちーとのトモダチエピソードが語られていた。そして、最後に第9話で桃が、バラバラになりそうだった仲間たちをまとめるという形で、トモダチからナカマになる。

このように、全員のキャラに深みを出すためのエピソードをしっかり描いているので、視聴者側にとってはキャラクター像がきちんと把握できていたのであると思う。最終回にメンバー達がこれからもナカマであり続けるという説得力が増したのは、このへんのキャラクターの描写を抜かりなくきちんとやっていた賜物である。

全体的に、まなびストレート!は、1話1話もおもしろかったし、全体を通したエピソードもかなり面白かった。それは、よく練られたシナリオと、演出の高さからだと思う。最初は、ユーフォテーブルの作品と言うことで、コヨーテ・ラグ・タイムショーのような二の舞になるのではないかと感想を書きながらも懸念していた部分はあった。しかし、最終的に綺麗にまとまって、かなり良かったのではないかと思う。

私的にはとても評価の高いかなり面白い作品だった。

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Last-modified: Sat, 22 Nov 2008 05:57:48 JST (3559d)