Top > まなびストレート! > 第11話「わたしにもみえるよ」

放送日

2007年03月18日(テレビ東京)

あらすじ

×月○日 聖桜生徒会書記稲森光香、記す。

  • 2035年9月13日

新生徒会室完成。

  • 2035年9月14日

学園祭復活署名決裁日。集まった署名率76%。聖桜学園祭開催の条件である70%を超えたことにより聖桜学園、愛光学園2校による緊急合同会議。教職員たちによるミーティングが組まれる。いくつかの条件を了承することによって、聖桜学園祭開催受諾。

  • 2035年9月18日

愛光学園、角沢多佳子生徒会長の監査の元、聖桜学園祭運営本部が発足。「トモダチからナカマへ」のキャッチコピーと、生徒たちが自主的に行う学園祭というテーマはそのままに具体案を検討。

  • 2035年9月21日

第82回聖桜学園祭立案書を学園側に提出。

  • 2035年9月22日

修正点を加え、立案書受諾。

  • 2035年9月25日

聖桜学園祭準備開始。
あまりにも短すぎる準備期間に様々な障害があったが、運営本部と各生徒たちとの緊密なやりとりにより順調に進行。また放課後のみの参加となったが角沢多佳子生徒会長による協力がなければ計画は実現し得なかっただろうとここに特筆する。

  • 2035年10月19日

午後8時6分40秒 第82回聖桜学園祭準備完了。

学園祭の準備も終わり、しもじーが帰って行きました。私もみんなと校門の前で帰ろうとしています。明日は学園祭。なんだか夢を見ているようです。ついに明日が学園祭当日。実感もわかないまま私がみんなに変なことをいいました。「今日、かえりたくない。」私がそう言うと、みんなも同じ気持ち。帰りたくないのはみんな一緒でした。結局私たちは、そのまま学校へ引き返し朝まで学校にいることにしました。

ねぇまなびちゃん。
私ね。ずっと知りたかったんだ。
まなびちゃんには、この世界がどんな風に見えているのかなって。まなびちゃんはいつだって退屈な毎日の中にキラキラわくわくの種を見つけちゃう。まなびちゃんの目は、きっと私とは違う世界を見てるんじゃないかな?まなびちゃんには、どんな世界が見えてるのかなって。でもね、でもね、まなびちゃん。今ならみえるよ。私にもみえる。

おっきな、おっきな宇宙のちっちゃな星に聖桜学園という名の高校がありました。そしてその高校の屋上に、小さな小さな生徒会室がありました。5人の女の子たちが、笑ったり、怒ったり、泣いたりしながら、そこで毎日を過ごしました。生徒会室は今はもうなくなってしまったし、女の子たちはいつか学校を卒業していきます。

みんなでテラスで横になりながら、手をつないでそんな話をしました。
「私、絶対忘れないよ。この夜のこと絶対に忘れない。」目をつぶったまま、まなびちゃんが言いました。その日、私は「みんな大好きだよ。」そう思いながら眠りました。

学園祭当日がやってきました。
まなびちゃんの、大きな「はじまるよー!!!」のかけ声に私たちも気合いが入ります。

そして学園祭が始まりました。

生徒会の私たちは、生徒会室にある学園祭実行本部にいなければなりません。いざ学園祭が始まってしまうと、本部はとても暇です。一緒にいたまなびちゃんが、学園祭を見に歩きたくてうずうずしているのが分かります。でも、芽衣ちゃんが、それを許してくれそうにありません。そうしていると、来賓でまなびちゃんのお兄ちゃんが来てくれました。まなびちゃんのお兄ちゃんは、本部で愛光学園理事長の鏡子さんと待ち合わせをしていたみたいで、後から鏡子さんもやってきます。まなびちゃんは自分のお兄ちゃんと、学園祭を中止しようとした鏡子さんとが付き合っていることをまだ根に持っているようでした。芽衣ちゃんとむっちの二人がかりでまなびちゃんを止めにはいり、そのすきに二人は学園祭を見に出かけていきました。

私は本部で多佳子さんが買ってきてくれた焼きそばを食べていました。本部に多佳子さんがやってきたのです。出来ることなら、私も文化祭を見て歩きたい。まなびちゃんと二人で、こんなにがんばってきたのに自分たちは参加できないなんて。。。とまなびちゃんと二人で悔しがっていると、多佳子さんは目をつむりました。多佳子さんの薦められるまに私たちも目をつむります。すると、学園祭復活記念バンドが演奏している音楽をバックに、文化祭の様子が聞こえてきます。こうゆうのもありかなって思っていると、突然、多佳子さんがまなびちゃんに「ありがとう」と言いました。私たちはどうしてか分からないでいると、多佳子さんはこう付け加えました。
「あなたが私に教えてくれたのよ。イメージすることそれをカタチにすること。今は私にも分かる」って。それから、私たちは目をつむって文化祭を楽しみました。でも最後まで運営本部は暇なままでした。

最後だからと、運営本部をしもじーと園長先生にお任せして、私たちも文化祭を見に歩きました。そんなところに桃ちゃんがやってきて、まなびちゃんの手を引いて学園祭復活ライヴ会場へと行きました。ライヴ会場で、バンドのリーダーさんに勧められるまま、まなびちゃんが最後の一曲を歌うことになりました。会場の歓声が静かになり、まなびちゃんの透き通るような歌声が学校全体を包み込みました。

いまをいきる~ 出会いの季節よ~  
まぶしいひかり 夢をあつめて 
おなじ青春 歩む奇跡 桜色の未来たち 空を舞う 
あーあー聖桜 喜びの声よ  
あーあー聖桜 学びの園にひびけ 
かがやくとき なかまと ともにある~

それは、私たちの学校、聖桜の校歌でした。
まなびちゃんの歌が終ると、花火が上がりました。これはきっと桃ちゃんの仕業です。

秋空の夕焼けになりひびく、文化祭の終わりを告げる花火の中、まなびちゃんの声が聞こえた気がしました。

「みんな大好き」って。

感想

学園祭当日

学園祭の準備の話があって、そこで問題が出てきて解決し、今回の話が第12話になるのかと思いきや学園祭当日まで時間が進んでしまい見事予想が外れた。しかし、今回の話が最終回でなくて良かったと思う。理由は後述しようと思う。

まなびの目には世界はどう映っているんだろう?

「素敵な人の目には世界は素敵に映るのもの」
これを教えてくれたのはARIAという作品だ。
だから、まなびの目にはきっと世界はキラキラわくわくに見えている。
いつも前向きで、みんなに引っ張っていってもらってる光香からまなびを見たら、まなびは本当に素敵に見えたのだろう。
現段階で、最終話まで見ているが、この複線は最終回で光香自身が答えを出す。
光香にとってまなびとの出会いは、光香を変えるきっかけになったのだ。

イメージすること

多佳子が、夏休みに文化祭の準備を見に聖桜に来たときの複線だ。
これは、第7話「なつのおしまい(ばいばい)」で、まなびが聖桜の中を多佳子に案内ししていたとき、文化祭のことを多佳子に語る。
その時、まなびは文化祭の様子事細かに見えていた。

しかしその時、多佳子は愛光学園の理事長から文化祭が中止することをあらかじめ知っていたために、まなびの言っている文化祭をイメージすることが出来なかったのだ。

結果として、まなびのイメージした文化祭をまなびは実現させたのだ。
多佳子は夏休みの終わりの日に聖桜を訪ねたとき文化祭を諦めていた。だから文化祭のイメージは何も見えなかった。
でもまなびは最後まで諦めなかった。
その姿勢が多佳子を変えたのだろうと思う。

ライブ ア ライブ

この話を見終わったときの私の率直な感想は
「これ、なんてライブ ア ライブ?」

2006年の04月期に放送していた、「涼宮ハルヒの憂鬱」その作品の中に、今回のような、学園祭の中で、主人公(?)涼宮ハルヒが歌うというシーンがあるのだが、それと今回のまなびが歌うシーンがそっくりだった。
涼宮ハルヒのエピソードの中では、「ライブ ア ライブ」というサブタイトルのエピソードで、このライブシーンの出来のクオリティーの高さに、多くのファンが絶賛をおくり話題となった。

それに輪をかけて、今回、バンドのリーダーの声優が茅原実里さんなのだ。茅原実里さんといえば、涼宮ハルヒの憂鬱に出てくる長門有希の声優さんでもある。この長門有希というキャラが「ライブ ア ライブ」のエピソードの中で、涼宮ハルヒと一緒に舞台へ上がりギターテクを披露する。

さて、涼宮ハルヒの声優といえば、平野綾さんだ。そう、まなびストレートで言うところの芽衣の声優さんなのである。
今回、芽衣が歌うと言うことはなかったが、このライブシーンは、涼宮ハルヒの憂鬱を意識した作りになっていたなぁと言うのが私の印象だ。

この意識した作りがパクリではないかという方もいらっしゃるし、ネット上では賛否両論あるところなのだが、私としては、遊び心があるスタッフで、こういった演出は面白かったと思っている。
それに、私のまなびストレート第3話の感想でも述べていることだが、他の作品を意識した作りが、この第3話にもあるのだ。
第3話では、まなびの背中に羽が生えて飛び立つシーンがカードキャプターさくらのオープニングに似ていたりもしている。詳しくは第3話の感想を見ていただきたい。

まなびストレート!/第03話「月曜日じゃ遅すぎる」

そして、この際なので声優ネタでもう一つ。
桃葉の声優さんである藤田咲さんだが、ときめきメモリアル Only Love にも出演されている。ときメモでは、青い娘こと弥生水菜というヒロインを演じていらっしゃるのだが、今回のまなびストレートには、生徒役で吉川友佳子さんが出演していらっしゃった。
吉川友佳子さんといえば、ときメモの赤い娘こと春日つかさ役でヒロインだ。この辺、ときメモつながりだよなぁと思いつつ見ていたのだが、
まなびのエンディングクレジットでは、「吉田友佳子」となっていた。

あれ、聞き間違いかなと思い、校門の前でまなびの兄と話をするシーンをもう一度見てみたのだが、どう聞いても、ときメモの赤い娘であるつかさにしか聞こえないわけで。。。もしかして、私の耳を信じれば、「吉田友佳子」は誤植なのかなと思うのだが。。

全体的に

今回は、涼宮ハルヒやら、ときメモやら他作品がいろいろ出てきてスタッフの遊び心が効いた面白い回だったと思う。
そして、遊びだけではなく、光香の「今日は帰りたくない」といって、みんなで学校に泊まることにしたことや、多佳子がイメージしてそれを実現することをまなびから教わったと、言っているシーン、そして最後のシーンである愛光学園の理事長や園長先生の言葉を借りてテーマの描写も描ききった回ではないかなぁと思うのだ。

そして、この遊び心の効いた回が最終回ではなくて良かったと思う。
最終回にしていたならば、ちょっとやり過ぎ感が否めない感じがするし、他作品を意識した作りになっているので、後味的にも悪かったかなと思うのだ。
まぁ、今回は遊びもあったけれど、「トモダチからナカマへ」というテーマも、描ききっていたので今回も面白かった。

次回は、最終回だ。これを書いている現時点で、もう見ているので、どうオチるかは分かっている。
いま少しだけ書いておくとするならば、かなり綺麗に落ちたのではないかと思う。しかも、続きを作れるように落ちていたので、ユーフォテーブルもなかなかやるなぁと思う。

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Last-modified: Sat, 22 Nov 2008 05:57:48 JST (5627d)