放送日2007年03月04日(テレビ東京) あらすじ○月×日、聖桜生徒会書記稲森光香、記す。 学園祭の中止をなかったことにするために、私たちは必死の署名運動をしていました。期限は1週間。それまでに、生徒全体の70%の署名を集めなければいけません。でも、どんどん日にちは過ぎていき、ちっとも署名は集まらず、周りのみんなの関心は新年度からの新しい制服だったりして、こっちには見向きもしてくれません。 私たち生徒会も、署名を集めるために何か良い考えはないかと、みんなで集まってアイディアを出し合います。でも私なんかは何も浮かばないし、まなびちゃんは学園祭にイルカを呼ぼうなんていってるし、芽衣ちゃんはなんだか犯罪みたいな怖いことを言い出す始末。芽衣ちゃんの怖さにまなびちゃんと二人でふるえていると、芽衣ちゃんがむっちーの意見を聞いていました。 明日になれば良いアイディアが出る。 明日になれば、きっと良いアイディアが出る。 明日になれば・・・きっと・・・良いアイディアが・・・ そう思いながらも3日が過ぎました。その日の集まりで、むっちーが署名運動に無理を感じて学園祭の事はきれいさっぱり忘れようと言い出します。でもまなびちゃんが、ここで諦めたら私たちの学園だと言うことが放棄するのと同じだよ。絶対に諦めちゃダメだと言います。なんだか微妙な空気が流れ私たちはうなずくしかありませんでした。 次の日の放課後、むっちーと芽衣ちゃんは生徒会室に来ませんでした。二人がいない生徒会室で、まなびちゃんと二人っきりです。まなびちゃんに、なんだか前に戻ったみたいだねっていわれて私はドキッとしました。そしてなんだか悲しくなってきたのです。帰り間際、まなびちゃんに忘れ物をしたから玄関で待っててと言い残して、私は生徒会室へ戻ります。誰もいなくなった生徒会室で、私一人。学園祭が終っちゃったような気がして、涙があふれてきました。 期限の日まで残り2日となりました。その日の昼休みに新しい校歌のお披露目が行われます。私とまなびちゃんは生徒会室でお弁当を食べながら校内放送を聞いていました。あつしみかさが総合プロデュースしたというその曲のテーマは「未来」。プロモのきれいさも合わせて、みんなの興味が釘付けになるのが分かります。 でもその時、事件は起こりました!! 突然、画面が切り替わり、何者かの手によって校内放送が乗っ取られました。 電波ジャックです!! 画面に映し出されたのは、宇宙人?と一瞬思ったら酸素マスクみたいな防護服を着た、どっからどう見ても桃ちゃんでした。桃ちゃんは校内放送を使って私たち生徒会の文化祭準備の様子を映し出しました。まなびちゃんの提案で生徒会室をリフォームした時、夏休み最後の日にみんなでやった花火大会。プロモを作りで徹夜した時、どれもこれも私が覚えているものばかり。バックには、わたしたちのうた聖桜の校歌が流れます。映像は、私が自己紹介で私の好きな言葉はトモダチと言っているところで切れました。桃ちゃんの放送が終ったあとも私は泣いていました。このまま、何も出来ないままみんなと離ればなれで終っちゃうなんてやだよ。そう思ったら涙がこぼれ落ちてきました。まなびちゃんも泣いていました。 それから私は、まなびちゃんの胸で泣いていました。すると突然、生徒会室のドアが開いて、大きな声で「まなびー」という声が聞こえます。むっちーの声でした。むっちーと芽衣ちゃんが駆けつけてくれたのです。私はむっちー達に学園祭をやろうと言いました。私、大切なみんなとなにかしたい、いまこの時に私たちにしかできない何かをやりたい。だから学園祭やろうとみんなに言ったのです。笑顔が戻った私たちは、みんなでそろって言いました。 「まっすぐゴー!!!!」 感想園長もまた何かを変えようとした30年前に、園長もまた学生寮の廃止に反対し、寮に立てこもることで何かを変えようとした。それは失敗に終ったかもしれないけれど、全く無駄ではなかった。 友達が出来たのだ。 趣味や考え方は違うかもしれないけど、一つの目的に向かって一緒に何かをやり遂げた仲間。 そして、今回のエピソードはこの30年前の園長のエピソードになぞらえて作られていたものかと思われる。この演出が上手いなぁと思った。 生徒会メンバーの気持ちそれぞれ生徒会メンバーが、諦めていたら後味が悪いいやな思い出になっていたかもしれない。 かくいう私も、高校の頃は何かを変えたかった。人を集めて、協力して何か一つのことをやり遂げたかった。しかし、多人数で何か一つのものを作り上げるのは、相当に難しい。当時は、思った以上に軽く考えていた。 また一人になってしまった光香生徒会の先輩が卒業し、一人になってしまった光香。 このあたり複線の使い方が上手すぎる。 光香は、生徒会が一人になってしまったことでむっちーの胸を借りたのだ。そして、芽衣が一人でいた理由も光香は知っていた。 上手い反復だよなぁ。。 そんなそれぞれ今までのキャラクターの描写を思いだし、何かをかえたかった園長の思い出話になぞられ、不覚にも泣いてしまった俺。 いやぁ、今回の話はシナリオ的にかなり上手いと思うぞ。 桃葉やっと、桃葉が絡んだエピソード。 全体的にこの感想を書いている現段階で、第10話「集う仲間達」を見ている。 以前、第7話「なつのおしまい(ばいばい)」の感想で「文化祭は必ず行われる」とこれからの展開予測で書いたと思う。さらに、「重要なのは、文化祭が行われるかどうかではなく、文化祭が行われるまでの課程が重要なのだ」と書いている。 そのことから、第10話は、署名を集める話になっていた。 さて、第11話だが予想としては、文化祭への準備の話になるのだと思われる。そこで、なにか大きな問題が持ち上がり、第12話でそれを上手く解決し物語が終るのだと思う。 いちおう複線として、この転校話は愛光学園の理事長と、まなびの兄がまなびはこれまで何度も転校を繰り返してきたという話が二人の間の会話で交わされていることからも伺える。 私としては、まなびが転校しそうにはなるが寸前のところで卒業までは聖桜にいるという辺りで決着して欲しいところだ。 さて、これだけ面白くて毎週楽しみにしている番組だ。頼むからオチだけは間違えないで綺麗に終って欲しいところだが。。。 コメント |